2026年6月に予定されている介護報酬・障害福祉サービス報酬の臨時改定は、これまでの3年ごとの定期改定ではなく、緊急の処遇改善対応として実施されます。


何が改定されるのか?

厚生労働省は、人材不足や物価高騰への対応として、臨時的な報酬改定を行う方針です。具体的には:

  • 介護報酬:+2.03%(処遇改善を中心)
  • 障害福祉サービス報酬:+1.84%(処遇改善重視)

という調整が見込まれています。

これは、来年度の定期改定(2027年度予定)の前に実施される臨時措置であり、介護・障害福祉両分野で処遇改善が特に重視されています。


経営者としてのポイント

この臨時改定は「点数が上がる=利益が増える」という単純な話ではありません。実際のインパクトは以下の通りです:

人件費への還元が前提
処遇改善の部分は、職員の給与や待遇改善に充当する必要があるため、利益として残らない可能性があります。

事務負担・算定要件の複雑化
加算制度の見直しや新要件への対応が増えるため、それに伴う事務工数が増える可能性があります。

新規指定事業所への報酬見直し
障害福祉分野では、新規指定事業所の基本報酬を引き下げる措置が検討されています。これは、運営体力の弱い事業者にとって大きな影響となります。


対応戦略の方向性

臨時改定への対応は次の3つの視点で行うべきです:

  1. サービス別収支分析の徹底
    利益率の高いサービスと低いサービスを可視化し、戦略的な運営に役立てる。
  2. 加算算定率の最大化
    加算を取りこぼさない仕組みづくりが利益確保に直結します。
  3. 稼働率の改善策
    利用者獲得・定着施策で稼働率を安定化させる。

まとめ

2026年臨時報酬改定は、単なる点数アップではなく、事業所運営の質を問う機会です。経営者は、報酬変動を契機に中期収益モデルの再設計を行う必要があります。

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